2007年4月26日木曜日

quatre quarts de la farine de châtaigne et au figue(栗粉と干しいちじくのパウンドケーキ)

今日のガトーは、quatre quarts(4と1/4)というフランスでクラシックなパウンドケーキなのですが、つまり4つの材料を1/4ずつ(同割り合い)という非常に計量が簡単極まりない、しかもおいしいガトーの紹介です。



コルシカ料理本を買って何度か試してて気付いたのですが、あまりバターを使ったレシピは見られません。なのでこのガトーは古くから伝わる物では、無いと思います。



おそらくこれは、牛よりも羊の飼育の方が、コルシカの地形に適しており、バターが日常使われなかった事と、地中海性気候により発達したオリーブオイルがより頻繁に使われた名残と思われます。



そして、私が思うにコルシカの料理本のほとんどは、作り方の説明が非常に少なく写真が付いていない事も多いので、本来どんな形や色をしているのかも判らず、レシピのまま作ると失敗する事も多いです。(実際、失敗した・・・)





このquatre quartsは、レシピに紹介されていたものの中で、唯一成功したケーキといっても過言ではありません。(本来のquatre quartsの作り方を知っていたというのもあり)



しかし!!やっぱりアレンジさせて頂きました。



本来、イチジクは入らないのですが、パウンドケーキのしっとりさに食感を加えたかったので、トルコ産干しイチジクを加えて、ついでに蜂蜜も加えてみました。



量って、混ぜて、焼きっぱなしの簡単なケーキなので、どうぞお試しあれ~☆





(材料)小型のパウンドケーキ型1本分
バター・・・・100g
グラニュー糖・・・・・100g
全卵・・・・・・・・・・・100g(Mサイズ2個分)
薄力粉・・・・・・・・・50g
栗粉・・・・・・・・・・・50g
栗の蜂蜜・・・・・・・・・・・50g(しっとり感を出す為に加えます。甘味を控えたい方は砂糖を70gにして下さい。)
干しイチジク・・・・・150g(100gを生地用・50gを飾り用にします)

栗のリキュール適量・・・・焼き上がりに刷毛、もしくは霧吹きで風味を足します。手に入らない方は、ラム酒(褐色)を代用して下さい。




(準備しておく事)
1.バターをポマード状(指がスッと入る程度)にしておきます。
2.全卵を常温に戻しておきます。
3.薄力粉と栗粉を一緒に振るっておきます。
4.干しイチジクを荒く切っておきます。
5.蜂蜜が固い場合は、あらかじめ温めておきます。
6.型にバターを塗って冷やしておきます。(もしくは、クッキングペーパーをひいておきます)




(作り方)
1.バターにグラニュー糖を一度に加え、ホイッパーでグルグルと混ぜます。
2.卵をよくほぐし、3回に分けて加えて混ぜます。その都度分離しないようによくつなげてから、次の卵を加えて下さい。
3.蜂蜜を加えて混ぜます。
4.ヘラに持ち替えて、粉類を2回に分けて加えます。1回目が7割程度混ざってから、2回目の粉を加え粉気が無くなるまで混ぜます。
5.イチジクを加え、大雑把に混ぜます。
6.型に流し、160℃のオーブンで40分~50分ほど焼きます。(低温でじっくりと火を通します。この時直に火が当たる事を避ける為、オーブン用鉄板を下に引いて下さい。串を何箇所かに刺し、生地が引っ付いてこなければ、焼けている証拠。)
7.オーブンから出したら、すぐにリキュールを刷毛もしくは霧吹きで染み込ませてください。


翌日、2日後がよりおいしく食べられます。紅茶・珈琲と共にどうぞ召し上がれ!

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