なんの捻りも無い名前の「gateaux à la châtaigne」。
果たして、伝統的なガトーなのか定かではありません。
ここで、栗(シャテーニュ)の歴史を少し・・・。
栗の木は、昔からコルシカを救った木と言われているのをご存知でしょうか?
痩せた土地でも育つ栗の木は、ブルターニュ地方で同じ様に痩せた土地で育つそば粉の様に人々の食には欠かせない主食となっていました。パンにしたり、ケーキにしたり、料理に使ったり、時に起こった飢饉をも救った大切な大切な、「命の木」であったのです。又、別名「パンの木」とも呼ばれていたようです。
今では栗粉は、1kg10~14ユーロもするほど、高級な粉になってしまいましたが、新年には、秋に取れたシャテーニュを乾燥・粉にした、新粉を使って栗粉のポレンタを作り、同時にフィガテリ(豚肉加工品の一種。加工は傷みを防ぐ為、冬場に行われる)、目玉焼きを一緒に食べ(つまりすべて新物を揃える)、自然の恵みに感謝をし新年の繁栄を祈るようです。特に山岳地帯の伝統らしいです。
さて、この歴史とは関係ありませんが、紹介されてた栗粉のケーキのレシピです。
(材料)
栗粉・・・・・200g
薄力粉・・・・50g
ベーキングパウダー・・・・5g(作り方には、B・Pを入れると書いてあるのですが、レシピには分量が書いておらず、これくらい加えてみました。
塩・・・・・・・1つまみ
牛乳・・・・・200g
全卵・・・・・3個
オイル・・・・大さじ2杯
グラニュー糖・・・・50g
(準備しておく事)
1.オーブンを180℃に温めておきます。
2.型にオイルかバターを塗っておきます。
(作り方)
1.ボールに栗粉・薄力粉・ベーキングパウダーを入れホイッパーでよく混ぜます。
2.牛乳・オイルを入れよく混ぜます。
3.全卵・砂糖を加え、良く混ぜ、型に流してオーブンで15~20分ほど焼きます。(型の大きさ、オーブンによって焼成時間は異なるので、串を真ん中に刺してみて、生地が付かなければ、焼けています。)
今回、私が使ったのはシリコン性の型で、耐熱・そのまま冷凍しても型から抜くのが非常に簡単・便利なものです。
フランスでは、スーパーでもよく見かけますが、日本でも製菓材料店で見かけるようになってきました。
1台で焼く場合は、160~170℃ほどに温度を落として、じっくりと30分ほど焼いてください。
真ん中を切って、お好みのジャムを挟んで、どうぞ!
しっとりというよりも、弾力があり少し「もさもさ」感がありますが、そこは中に挟むジャムがしっとり感を加えてくれます。
今回なんとなくこのガトーの食感に合わないような気がして省きましたが、レシピには、チョコレートの上掛けをかけるように書いてありました。
レシピはこちら。
チョコレート・・・・100g
オイル・・・・・・・・大さじ1杯
水・・・・・・・・・・・大さじ3杯
チョコレートを溶かし、水・オイルを加え静かに混ぜ、ケーキの上に掛けます。
作った次の日には硬くなってしまうので、ラップをしてレンジで少し温めてください、おいしいケーキがよみがえりますよ~
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