2007年5月3日木曜日

tartelette au châtaigne(栗のタルト)

今回の栗のタルトは、今までのガトーの中でも、ちょっと凝っています。中級編といったところでしょうか。

それそれの作業に難しいところはないのですが、行程が幾つかあります。

元のレシピはピエール・エルメのplasirea sucresからのアレンジしたものです。コルシカにちなんで栗のタルトを作りましたが(伝統的なガトーではありません)、とてもこのタルトおいしいです。

冷凍保存が利くので、時間がある時に作っておいて急なお客様の時にオーブンで温めるだけという事も出来ます。 そして、私は温めたタルトを食べながらこのブログを書いてるのです。ん~セ・ボ~ン!!

このお菓子は特にシャテーニュ〈マロンとは種類が異なり味もマロンの方がまったりしてます)にこだわっているわけではないので、日本でも作る事が出来ると思います。

〈材料〉
(タルト生地)・・・・600g分

薄力粉・・・・・・250g
粉砂糖・・・・・・100g
全卵〈常温に戻す)・・・・・・・・1個
バター(ポマード状)・・・・・・・150g
アーモンドパウダー・・・・・・・30g
塩・・・・・・・・・・・・・・2つまみ


実際使う量は300gほどです。残りは冷凍保存して、次回に使用出来ます。空焼きするので、豆を用意してください。

(アパレイユ生地)   8~9個分、直径20cmのタルト型1台分


蒸し栗・・・・・・・200g
バターA・・・・・・・25g
グラニュー糖・・・・40g


卵黄・・・・・・・・・・3個
溶かしバターB・・・30g
全卵・・・・・・・・・・1個
栗のジャム(手に入らない方はクレーム・ド・マロンを)・・・・110g
クレーム・エペス(手に入らない方は生クリームを)・・・・30g


フランスでは、スーパーでこんな真空パックになった蒸し栗(マロン)を売っています。加糖はされておらず、ぞれは主に料理に使われる為でしょう。










(準備しておく事)
オーブンを180℃に温めておきます。

(作り方)
タルト生地の作り方・・・・1.ポマード状のバターに、粉砂糖を2回に分けてホイッパーを立ててグルグルと混ぜます。空気を入れないように注意して下さい。

2.ほぐした卵を2回に分けて同じように混ぜます。

3.アーモンドパウダー・塩を加えて、これらは混ざれば良いです。ヘラに持ち替えて薄力粉を加え、粉気が無くなるまで混ぜます。

4.平たくしてラップをし、冷蔵庫で最低2時間休ませます。

5.3㎜ほどの厚さに伸ばし、型に敷き、フォークで数箇所穴を開けて、冷蔵庫で1時間冷やしておきます。

6.丸く切った硫酸紙を敷き、重し用に豆(小豆・ランティーユなど)を型の高さまで入れ、180℃のオーブンで軽くキツネ色になるまで焼きます。



こんな感じでタルト生地を敷きます。







今回また、重し用の豆を買い忘れ、パスタを使いましたが、こんな感じで空焼きします。







次にアパレイユ(液体)を作ります。

1.フライパンにバターAを溶かし、蒸し栗を加え炒め、砂糖を加えキャラメル状にします。バットに空けて、荒熱を取っておきます

こんな感じです。


2.卵黄・全卵をほぐし、栗のジャムを加え(クレーム・ド・マロンを加えて甘味が足らない場合は砂糖を20~30g加えてみて調整して下さい)、バターB・クレームエペス(生クリーム)を加えます。

3.空焼きしたタルトにアパレイユを流し、飾り用にキャラメリゼした栗を何個かとっておき、残りをタルトに加え、180℃のオーブンで15分程焼きます。











型から取り出し、荒熱を取り、少し温かい位がおいしいです。

冷凍・冷蔵保存する場合は完全に熱が取れてから、一個ずつラップして保存してください。

キャラメリゼしたマロンのほっくり感、アパレイユのしっとり感、タルトのサクサク感が相まって、なんとも幸せな気持ちになります。

旬の秋、おいしい栗が手に入ったら、渋皮煮にして加えてみるのもいいかもしれません。

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